日本語の深層

ことばの由来、心身のむかし
平凡社新書　５７０

平凡社
木村紀子　

• 価格: 836円（本体760円＋税）
• 発行年月: 2011年02月
• 判型: 新書
• ISBN: 9784582855708

内容情報

[BOOKデータベースより]

頭のかぶるものも、さすものも、どうして同じカサなのか、オモざし、カオだち、ツラがまえ、顔をいう言葉が三つあるのはどういうわけか、「信じる」と漢字の音から動詞を作る以前、カミとヒトとのかかわりはどんな言葉で語られたのか…、身近なことばの由来をさぐるとき、日本語を語ったむかしの人々の、姿と心が見えてくる。

カサをサス―雨に歌えば、まずは祝言
男たちの名まえ―みやこの人々、おクニはどちら
オモざし・カオだち・ツラがまえ―列島の顔とりどり
ソヒ（添）とげる―爺婆の夢の果て
焼けノ・ハラ―田畑が火田だった頃
ウマい、シブい、ヱグい―草食・根食人の味覚
ネル（練）―手・足・心のスローな意義
オニごっこ―疎外・人食い・なり変わり
マにウケる―動詞「信」はどうよむか
ケハヒ（気配）とオト―人・物・神の「ケ」のはい方
トキの向こう―「時と永遠」への古代的観想
おナゴリ惜しい―船出を見送る、霊をながす

[日販商品データベースより]

オモざし、カオつき、ツラがまえ。顔を表すことばがなぜ３つもあるのか…。身近なことばが、文字以前の声の時代からの由来を、心身の文化の歴史を語りだす。日本語の古層への旅１２編。