- 新世界より 中
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- 価格
- 946円(本体860円+税)
- 発行年月
- 2011年01月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784062768542
[BOOKデータベースより]
町の外に出てはならない―禁を犯した子どもたちに倫理委員会の手が伸びる。記憶を操り、危険な兆候を見せた子どもを排除することで実現した見せかけの安定。外界で繁栄するグロテスクな生物の正体と、空恐ろしい伝説の真意が明らかにされるとき、「神の力」が孕む底なしの暗黒が暴れ狂いだそうとしていた。
[日販商品データベースより]町の外に出てはならない――禁を犯した子どもたちに倫理委員会の手が伸びる。記憶を操り、危険な兆候を見せた子どもを排除することで実現した見せかけの安定。外界で繁栄するグロテスクな生物の正体と、空恐ろしい伝説の真意が明らかにされるとき、「神の力」が孕(はら)む底なしの暗黒が暴れ狂いだそうとしていた。(講談社文庫)
プラチナ本 OF THE YEAR 2008『ダ・ヴィンチ』第1位
恐怖とは内から芽ぐむ。
人間の心から出た膿が、社会を、自らを異形化させる。
心に埋め込まれた暗示が、都合の悪い記憶が蘇るのを妨害しているのだろうか。知らない方が安全――でも。警告は繰り返される。
町の外に出てはならない――禁を犯した子どもたちに倫理委員会の手が伸びる。記憶を操り、危険な兆候を見せた子どもを排除することで実現した見せかけの安定。外界で繁栄するグロテスクな生物の正体と、空恐ろしい伝説の真意が明らかにされるとき、「神の力」が孕(はら)む底なしの暗黒が暴れ狂いだそうとしていた。
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miomessia
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人間の分際
上巻で、12歳夏休みの大冒険を演じた少年少女たちは、中巻では14歳となる。だから、この中巻では、多感な思春期に入った主人公たちの人間模様も見所になってくる。
徐々に明らかになってくる「神の力」の真の姿。それは主人公に、そして読者に恐怖と絶望を叩き付ける。引き裂かれる少年少女たち。愛という感情は、本能は、ときとして残酷である。
結局、この作品世界の人間たちは、自らの手に余る力を手にしてしまっているのである。しかしそれは、現実世界の現代に生きる我々にも当てはまることであろう。私たちはこれからどのような世界を作っていくべきなのか。そんな問いかけがなされているようにもとれる。