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- 「正義」を考える
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生きづらさと向き合う社会学
NHK出版新書 339
- 価格
- 902円(本体820円+税)
- 発行年月
- 2011年01月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784140883396
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[BOOKデータベースより]
なぜ今「正義」なのか?経済格差のもとに社会が分断され、異文化との軋轢や理解不能な他者への脅えが生じるなか、「善」はもはや抽象的お題目にすぎないのか?ケータイ小説から沖縄基地問題までの多様な事例の検討、意表をつく思考実験、そしてカントからサンデルにいたる正義の理論を徹底的に吟味し、普遍的連帯のアクロバティックな可能性を論じる。大澤社会学、至高の到達点。
第1章 物語化できない人生―「生きづらさ」の現在を考える(蝉の八日目;新しい傷;物語化できない他者)
[日販商品データベースより]第2章 正義の諸理論―サンデルからアリストテレスまで遡る(功利主義―「量大多数」か「最大幸福」か;リベラリズム―普遍性こそ正義の条件;コミュニタリアン―共同体こそ正義の条件;アリストテレス主義―幸福こそ正義の目的)
第3章 資本/国家/民主主義―物語はなぜ崩壊するのか(アリストテレスの盲点―快のパラドクス;アキレスと亀―“資本”のパラドクス;絶対王権をめぐる謎―市民社会のパラドクス;sリート主義と民主主義―代表制のパラドクス)
第4章 普遍的「正義」への渇望―リベラリズム再検討(イエスの奇妙な喩え話;二種類の物神化;知性の囲い込み;分断される労働者階級)
第5章 癒す人―正義と“普遍性”(マルクスはなぜホメロスに感動するのか;何が普遍的連帯を可能にするのか;人は運命を変えられるか;「新しい傷」はいかに癒されるか)
より良い社会はもはや幻想か。カントからサンデルにいたる正義の理論を徹底的に吟味し、普遍的連帯のアクロバティックな可能性を論じる。生きづらさに満ちた時代の「正義の条件」を探る、大澤社会学、至高の到達点。