[BOOKデータベースより]
読売文学賞受賞の「奴隷の歓び」など八〇年代円熟期の傑作詩集六冊、そして混沌のインドへ、ウィスキーの故郷スコットランドへ、命の根源を求める詩人の旅のエッセイを収録。
詩(5分前;陽気な世紀末;奴隷の歓び;ワインレッドの夏至;毒杯;生きる歓び)
散文(コモリン岬に夕陽を追う―インド酔夢行より;ウィスキー讃歌;酒について―ジャスト・イエスタディーより;ヨーロッパ酔夢行―未刊行エッセイ)
生涯、持続的に詩を書き続けながらも、詩人の枠を超え、評論、エッセイ、翻訳などにも多彩な才能を発揮し、破天荒でありつつ柔らかく深い感性を持つ文学者として多くの人に愛された田村隆一。その全体像に迫る全集。