脳はなぜ「心」を作ったのか

「私」の謎を解く受動意識仮説
ちくま文庫　ま４１ー１

筑摩書房
前野隆司　

• 価格: 880円（本体800円＋税）
• 発行年月: 2010年11月
• 判型: 文庫
• ISBN: 9784480427762

内容情報

[BOOKデータベースより]

意識とは何か。意識はなぜあるのか。死んだら「心」はどうなるのか。動物は心を持つのか。ロボットの心を作ることはできるのか―子どもの頃からの疑問を持ち続けた著者は、科学者になってその謎を解明した。「人の『意識』とは、心の中でコントロールするものではなく、『無意識』がやったことを後で把握するための装置にすぎない。」この「受動意識仮説」が正しいとすれば、将来ロボットも心を持てるのではないか？という夢の広がる本。

第１章　「心」―もうわかっていることと、まだわからないこと（心の五つの働き；意識の三つの謎　ほか）
第２章　「私」は受動的―新しいパラダイム（からだのどこまでが自分なのか？；脳＝「私」、ではない！？　ほか）
第３章　人の心のたねあかし―意識の三つの謎を解く（「私」は心を結びつけてはいない；「私」は何のために存在するのか？　ほか）
第４章　心の過去と未来―昆虫からロボットまで（動物は心を持つか？；昆虫の気持ちになってみると！？　ほか）
第５章　補遺―「小びと」たちのしくみ（コンピュータと脳は同じか？；ニューラルネットワークは万能コンピュータ？　ほか）