日本映画は生きている 第４巻

スクリーンのなかの他者　

岩波書店
黒沢清　四方田犬彦　吉見俊哉　李鳳宇　

• 価格: 3,080円（本体2,800円＋税）
• 発行年月: 2010年10月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784000283946

内容情報

[BOOKデータベースより]

在日朝鮮人、同性愛者、被差別部落の人々…、不当に差別され、社会の周縁に生きることを強いられてきた人々を前に、日本映画は何をしてきたのか。

総論　あなたに似た人
戦前期における子どもの表象の探究
「老い」が映す時代の刻印
復員兵という名の「怪人」―戦後の“恐怖”映画におけるジェンダーをめぐって
日本クィア映画論序説―大島渚『戦場のメリークリマス』を光源として
朝鮮人と中国人のステレオタイプはいかに形成されたか
今井正と朝鮮
松田優作の「普通」と不自然―『ア・ホーマンス』から見えるもの
アリラン特攻兵―記憶の戦争を上映する
差別の映画的表象
日本映画とやくざ、あるいは「不良性感度映画」の時代

[日販商品データベースより]

子ども、老人、女性…。差別される他者とはすぐそばにいる隣人である。不当に差別されてきた人々を前に、映画は何をしてきたのか。差別と映画、映像化の問題を考察し、映画と日本社会の関係を根底から問う。