[BOOKデータベースより]
一本の樺の木など、自分にどれほどの価値があるものかと、土神は繰り返し自分で自分に教えた。それでもどうしても悲しくて仕方なかったのだ。ことに、ちょっとでもあの狐のことを思い出したら、まるで体が灼けるくらい辛かったのだ…。
[日販商品データベースより]日本図書館協会選定図書
一本の樺の木など、自分にどれほどの価値があるものか、と土神は繰り返し自分で自分に教えた。それでもどうしても悲しくて仕方なかったのだ。
ことに、ちょっとでもあのキツネのことを思い出したらまるで体がやけるくらい辛かったのだ…。
恋心と嫉妬心が招いた悲しい物語を、色彩豊かな油絵で美しく妖しげに描かれています。
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価格:1,760円(本体1,600円+税)
【2018年06月発売】
このお話は知りませんでした。
宮沢賢治という人は、つくづくいろいろな引き出しを持っているすっかさんだったのだなーと、感じます。
このはじまり方で、ラストがこう来るとは思っていませんでした。
「神」も迷ったり戸惑ったり、道を誤ったりするんだよ。と、宮沢賢治自身が言っているようでした。
むしろ一見、ずる賢そうに見せていたけれど、“樺の木”にいいところを見せたいだけだったきつねの方がよほど優しい子でしたよー。もう、びっくり!
最近、ミキハウスさんが出版している「宮沢賢治の本」シリーズはどれも見ごたえがあって、
素敵な画家さんたちが、素晴らしいイマジネーションを駆使して、
それぞれの宮沢賢治の世界を見せてくれているなー。
と、感動しています。絵本になったおかげで、読みはぐっていた宮澤作品に改めて触れることもできてうれしいです。。
子どもたちにも紹介しやすいので、楽しいです。
この話だと、少々難しいので小学校高学年以上のお子さんたちにお薦めします。(てんぐざるさん 40代・埼玉県 女の子16歳、女の子11歳)
【情報提供・絵本ナビ】