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「荒地」からまっすぐ天空へ、さらに遥か大海へ、隠された光りと声を再発見する言葉の壮大な試み。戦後の焦土に刻まれた鮮烈な第一歩。歿後十二年(十三回忌)を迎え、ますます輝きを増す詩人・田村隆一待望の全集、第一巻ついに刊行。
詩(四千の日と夜;言葉のない世界;田村隆一詩集より;緑の思想;新年の手紙;死語)
散文(若い荒地;詩人たち―詩と批評Aより;作家たち―詩と批評Bより)
解説エッセイ 戦後の精神のもっとも孤高の詩人―田村隆一(吉増剛造)
生涯、持続的に詩を書き続けながらも、詩人の枠を超え、評論、エッセイ、翻訳などにも多彩な才能を発揮し、破天荒でありつつ柔らかく深い感性を持つ文学者として多くの人に愛された田村隆一。その全体像に迫る全集。