[BOOKデータベースより]
天空の神様から人間の様子を調べるように言われたオオジシギの神は、人間界の自然の美しさや楽しさにうかれ、大事な約束を忘れてしまう。神々の怒りをかったオオジシギの神は、許してもらおうと奮闘するが…。
[日販商品データベースより]オオキジの神様が、きれいで住みよいと話題の人間の国へ行くが…。アイヌの先人から伝承されてきた、優れた物語をもとに描かれたカムイ・ユーカラシリーズ。素朴で美しい言葉と版画が、心に優しく語りかける。
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四宅ヤエさんの語りを、アイヌ昔話を藤村和久さんが文章にした≪神々の物語≫シリーズです。
この話を読んで、似ているなーと、思ったのが「クナウとひばり」(アイヌの昔話・東京子ども図書館編纂)というお話でした。
人の住む地上が気に入って、頼まれた用事をすぐこなさなかったために、神の国へ帰れなくなったひばりの話です。
このお話の「オオジンシギの神さま」も、同じような目にあいます。
元が、口伝えの昔話なので、描かれている世界が音にするととても美しく響きます。
手島さんの絵は遠目が効くので、小学校高学年くらいのお子さんになら、読み聞かせにも使えそうです。
なにしろ、手島さんの描かれるアイヌ(地上)の世界がとても素敵でした!
どのページの絵も捨てがたいのですが、私は特に色とりどりの実をついばんでいるシーンと、その次のページ神さまに怒られて地上に墜落していくシーンが印象的でした。
また、このシリーズには毎回、昔話やアイヌ文化の研究者の方の解説が載っていて、この作品の解説は昔話研究所で、たくさんの昔話を研究・編集・再話されている小澤俊夫さんでした!
私は個人的に日本の昔話の再話は小沢俊夫さんの物が好きです!!
解説も面白いしすごく勉強になりました。
絵本の本編も素晴らしいですが、ぜひ、この解説はしっかりとお読みください。(てんぐざるさん 40代・埼玉県 女の子16歳、女の子11歳)
【情報提供・絵本ナビ】