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[BOOKデータベースより]
柳田国男の民俗学は、「いま」「ここ」を生きる人びとの生の現場から、その生の具体的な姿を時間的空間的な拡がりにおいて考究していく学問として確立した。近代国家形成期のエリート官僚として、眼前の社会的事実を「国家」という枠組みでとらえる立場にありながら、柳田の眼差しが、現実を生きる人びと一人ひとりの生の現場を離れることはなかった。「国家」や「民族」という枠組みに内在する上からや外からの超越的な視点とも、「大衆」や「民族」といった、人びとの生を数の集合として統括してしまう不遜な視点とも無縁であった。そうした彼の眼差しの不動の強さと柔らかさは、そのまま確立期の彼の民俗学の方法的基底となって、その学問の強靱さと豊かさを支えてきたのである。―日本近代が生んだ異数の思想家、柳田国男の学問と思想の、初期から確立期へと至る形成過程の秘奥を内在的に追究し、その現代的意義と可能性を探る。
序章 開かれた“野の学”
第1章 邂逅―民俗学の黎明
第2章 模索―“物語”の誕生
第3章 転回―山から里へ
第4章 成熟―外から内へ
終章 “日本”という命題―柳田国男・「一国民俗学」の射程