- これからの「正義」の話をしよう
-
いまを生き延びるための哲学
Justice.- 価格
- 2,530円(本体2,300円+税)
- 発行年月
- 2010年05月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784152091314
[BOOKデータベースより]
哲学は、机上の空論では断じてない。金融危機、経済格差、テロ、戦後補償といった、現代世界を覆う無数の困難の奥には、つねにこうした哲学・倫理の問題が潜んでいる。この問題に向き合うことなしには、よい社会をつくり、そこで生きることはできない。アリストテレス、ロック、カント、ベンサム、ミル、ロールズ、そしてノージックといった古今の哲学者たちは、これらにどう取り組んだのだろう。彼らの考えを吟味することで、見えてくるものがきっとあるはずだ。ハーバード大学史上空前の履修者数を記録しつづける、超人気講義「Justice(正義)」をもとにした全米ベストセラー、待望の邦訳。
第1章 正しいことをする
第2章 最大幸福原理―功利主義
第3章 私は私のものか?―リバタリアニズム(自由至上主義)
第4章 雇われ助っ人―市場と倫理
第5章 重要なのは動機―イマヌエル・カント
第6章 平等をめぐる議論―ジョン・ロールズ
第7章 アフォーマティブ・アクションをめぐる論争
第8章 誰が何に値するか?―アリストテレス
第9章 たがいに負うものは何か?―忠誠のジレンマ
第10章 正義と共通善
経済格差は悪か。命に値段はあるか。個人の自由と社会の利益はいかにして両立可能か…。現代の道徳的ジレンマを鮮やかに問い直す。アメリカ現代思想界の雄による、ポスト9.11時代の正義と自由論。
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ユーザーレビュー (4件、平均スコア:4.3)
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
いきのびる哲学を考えたとき、どうするべきか?いまだ、わからない判断がある。
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GAD
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非常に面白い!
哲学が好きでマイケルの授業に興味があったため購入。
哲学好きの私には非常に面白い内容でした。
ただ全く哲学に通じていない人間には、少し難しく感じるかもしれません。
何回も読み返しています。
Harvardの授業の動画がサイトでupされています。
本を購入せずにそちらの授業を見るのもアリかと…
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KNS
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哲学入門編だが、、、
前半は身近な倫理観を求められるテーマで読者の興味を引く内容で面白かった。後半は、前半の内容を有名な哲学者の理論と筆者の哲学論で説明していくようになるのだが、その解説が私には難しく感じてしまい、読み終わった頃には何を伝えたい本なのか分からなくなってしまいました。
しかし、哲学というジャンルを読んだことがない、または気になっている人にとってはきっかけを与える良い本だと思いました。
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紺碧の空
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内容は難しいが・・・
筆者による問題提起は非常にシンプルである。
日常で起こりうる「正義とはなにか」を問うような事例を提起し、古今の哲学者の考え方を取り上げてそれらの問題の考察を行う、という構成が本書では取られている。
功利主義、自由主義から始まり、カント、ロールズをへて筆者の持論であるコミュニタリアニズムへと進む、本書の一連の流れの中で様々な問題が提起される。例えば、5人を助けるために1人を犠牲にすることは正しいことなのか?あるいはもっと身近な例を挙げると、下半身に障害があるプロゴルファーがラウンド中にカートを使うことは正しいのか?人工妊娠の問題は?アファーマティブアクションは?
筆者の考えでは道徳には@普遍的で自然発生的な義務、A契約などによる自発的な義務のほかにBコミュニティに属することによって発生する義務があると結論づけている。
だが、理論としていかなる権利と義務が発生しようが人間社会の中で正義と道徳に関する矛盾やジレンマは常に発生する。これがいい、この考えが正しい、ということはなく多くの人間が正義とはどうあるべきかということを考え、共有していくことが重要なのだと思う。
本書の哲学的な部分は難解なところもあるが、多くの人が正しいこととは何か、善いこととは何かということを自省すれば社会は良くなっていくのではないかと思う。
[商品紹介]
正解はない。つまるところ「正義」をめぐる哲学の問題。
金持ちに高い税金を課し、貧しい人びとに再分配するのは公正なことだろうか?前の世代が犯した過ちについて、私たちに償いの義務はあるか?個人の自由と社会の利益はいかにして両立可能か?古今の哲学者の思想を豊富な実例で解きほぐす。全米ベストセラー、ハーバード大学史上最多の履修者数を誇る超人気講義「Justice(正義)」、待望の邦訳。