- 仁侠スタッフサービス
-
- 価格
- 713円(本体648円+税)
- 発行年月
- 2010年04月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784087465631
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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せみまる
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登場人物の博多弁に注目
本書は二部で構成されていて、雑誌に連作のかたちで発表された短編群と、それを受けての文庫書き下ろし部分というもの。おもしろかったのは特に短編部分です。登場するのはほとんどが市井の一般人。彼らが個性豊かに描かれていていることや、ヤクザに取り込まれていくまでのプロセスがスリリング且つユーモラスであることなど、語り口は快調です。また、印象的なのは登場人物たちが話す博多弁。関西弁を話す登場人物はよくみかけるが、博多弁ははじめて。
そして、後半部で描かれる警察官たちの振る舞いもまた興味深い。キャリアとノンキャリアの攻防や出世競争などが、労働省の官僚であった著者ならではのシニカルな視線で描写されます。その他、ヤクザの世界のトリヴィアなども興味深い。そんな世界を描きながらも、一貫して飄々とした筆致に好感が持てます。
こんなにやさしいヤクザがいるのか、とか登場人物や読者に仕掛けられた謎にパンチが欠けるきらいはありますが、娯楽小説として充分に愉しめる内容です。
[BOOKデータベースより]
旅行代理店の臨時求人に応募してきた派遣会社「倶利迦羅紋々スタッフサービス」。信じられない好条件に代理店社長の飯田は即決するが、正体は何とヤクザのフロント企業。手を変え品を変え7人の男女を巻き込んだ倶利迦羅社の目的は一体?戦々恐々とする面々に警察も加わり、福岡を舞台に三つどもえのコン・ゲームが始まった。怒涛のノンストップミステリー、文庫オリジナル。