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音と響きの舞台をつくる シリーズ《アーツマネジメント》
新評論 小野隆浩
点
劇場には多くの専門分野の人々が働いています。「音響スタッフ」もその中の一つであり、「音」を扱う専門職です。劇場という空間で扱われる音には様々な種類のものがあります。しかし、そこに流れる音は単なる「音」ではありません。劇場という空間によって物理的な「響き」が生まれ、それとともに観客の耳に届けられます。私たち音響デザイナーの仕事は、この「音」と「響き」をコントロールすることです。そしてそれを「音響デザイン」と呼んでいます。本書では、オペラの基礎知識を盛り込みながら、オペラ作品が出来るまでを音響デザイナーの目を通して解説していきます。
第1章 歴史としてのオペラ―オペラ創世紀(オペラとは―その言葉の意味;宮廷でのオペラ―貴族の文化 ほか)第2章 知識としてのオペラ―大流行から現代まで(オペラ―そのさまざまな呼び名;そのほかの呼び名 ほか)第3章 仕事としてのオペラ―オペラができるまで(作品決定から仕事の依頼―オペラができるまで(その1);音楽稽古―オペラができるまで(その2) ほか)終章 オペラの音響デザイナーとして―自分の立ち位置(私のはじまり;私は音を創造しているのか ほか)
初版から8年、音響技術の大きな変化をふまえつつ、芸術の本質と音響デザインの哲学を改めて語った待望の増補版 本書『オペラと音響デザイナー』の初版は、シリーズ《アーツマネジメント》の第一弾として2002年に発行された。このシリーズは、舞台の「裏方」と呼ばれる人々が、その仕事の実情つまり舞台の裏側を紹介しつつ、芸術の本質を描くというものだ。本書はその初版から8年あまりを経て、多くの読者を獲得することができ、今回増補版として新たに発刊されることになった。 この8年という年月の間、舞台における音響の技術は大きく変わり、アナログからデジタルに完全にシフトしてきた。これは舞台技術に限ったことではなく、携帯電話やコンピュータを含め、世の中も同様に大きく変わったことは、いまさら言うまでもないだろう。しかし、舞台での音響の本質は変わらない。演奏家のつくり上げた「音」を観客に伝え、届けることである。技術や手法は時代とともに進化していくとしても、この「本質」は変わりようがない。同様にオペラという、生まれてから数百年の時を過ごしてきた舞台芸術も、ほんの数年で大きく本質を変えることはありえないだろう。 増補版にあたり、あえて技術の進化にともなう書き直しは最小限にとどめている。今は最新の技術であったとしても、あっという間に時代遅れになってしまうからだ。そのかわり、オペラにおける私の音響デザインの哲学と、オペラという舞台芸術に対しての自分のスタンスという本質の部分を終章としてまとめ、大幅に筆をくわえてある。今回の増補版において、新たに音響デザインの本質を語ったこの終章が加わったことで、私の想いをまとめた『オペラと音響デザイナー』という書籍がやっと完成したとも言えるのかもしれない。(著者 小野 隆宏)
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221
価格:715円(本体650円+税)
【2019年01月発売】
価格:880円(本体800円+税)
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1位
又吉直樹
価格:1,320円(本体1,200円+税)
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[BOOKデータベースより]
劇場には多くの専門分野の人々が働いています。「音響スタッフ」もその中の一つであり、「音」を扱う専門職です。劇場という空間で扱われる音には様々な種類のものがあります。しかし、そこに流れる音は単なる「音」ではありません。劇場という空間によって物理的な「響き」が生まれ、それとともに観客の耳に届けられます。私たち音響デザイナーの仕事は、この「音」と「響き」をコントロールすることです。そしてそれを「音響デザイン」と呼んでいます。本書では、オペラの基礎知識を盛り込みながら、オペラ作品が出来るまでを音響デザイナーの目を通して解説していきます。
第1章 歴史としてのオペラ―オペラ創世紀(オペラとは―その言葉の意味;宮廷でのオペラ―貴族の文化 ほか)
[日販商品データベースより]第2章 知識としてのオペラ―大流行から現代まで(オペラ―そのさまざまな呼び名;そのほかの呼び名 ほか)
第3章 仕事としてのオペラ―オペラができるまで(作品決定から仕事の依頼―オペラができるまで(その1);音楽稽古―オペラができるまで(その2) ほか)
終章 オペラの音響デザイナーとして―自分の立ち位置(私のはじまり;私は音を創造しているのか ほか)
初版から8年、音響技術の大きな変化をふまえつつ、芸術の本質と音響デザインの哲学を改めて語った待望の増補版
本書『オペラと音響デザイナー』の初版は、シリーズ《アーツマネジメント》の第一弾として2002年に発行された。このシリーズは、舞台の「裏方」と呼ばれる人々が、その仕事の実情つまり舞台の裏側を紹介しつつ、芸術の本質を描くというものだ。本書はその初版から8年あまりを経て、多くの読者を獲得することができ、今回増補版として新たに発刊されることになった。
この8年という年月の間、舞台における音響の技術は大きく変わり、アナログからデジタルに完全にシフトしてきた。これは舞台技術に限ったことではなく、携帯電話やコンピュータを含め、世の中も同様に大きく変わったことは、いまさら言うまでもないだろう。しかし、舞台での音響の本質は変わらない。演奏家のつくり上げた「音」を観客に伝え、届けることである。技術や手法は時代とともに進化していくとしても、この「本質」は変わりようがない。同様にオペラという、生まれてから数百年の時を過ごしてきた舞台芸術も、ほんの数年で大きく本質を変えることはありえないだろう。
増補版にあたり、あえて技術の進化にともなう書き直しは最小限にとどめている。今は最新の技術であったとしても、あっという間に時代遅れになってしまうからだ。そのかわり、オペラにおける私の音響デザインの哲学と、オペラという舞台芸術に対しての自分のスタンスという本質の部分を終章としてまとめ、大幅に筆をくわえてある。今回の増補版において、新たに音響デザインの本質を語ったこの終章が加わったことで、私の想いをまとめた『オペラと音響デザイナー』という書籍がやっと完成したとも言えるのかもしれない。
(著者 小野 隆宏)