北条高時と金沢貞顕

やさしさがもたらした鎌倉幕府滅亡
日本史リブレット　人　０３５

山川出版社（千代田区）
永井晋　

• 価格: 880円（本体800円＋税）
• 発行年月: 2009年10月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784634548350

内容情報

[BOOKデータベースより]

北条氏一門最後の得宗北条高時。『太平記』が伝える彼の人物像は果たして本当なのであろうか。また、北条高時政権とは本当に無能で無策な乱政であったのであろうか。明治時代以来長く語り継がれてきた『太平記』依存の北条高時像に対し、執権北条高時とともに鎌倉幕府を主導した連署金沢貞顕の書状を数多く含む『金沢文庫古文書』をはじめとした鎌倉幕府側の資料と突きあわせることで、北条高時の人物像と北条高時の時代を再検証する。

北条高時の二つの顔
二つの高時像（滅ぼした側の高時像；北条氏からみた高時像　ほか）
２　北条高時政権（高時執権就任まで；文保の和談　ほか）
３　北条高時政権のかかえた課題（北条高時政権瓦解の要因；気候変動―中世温暖期から小氷期へ　ほか）
４　金沢貞顕と金沢文庫（金沢文庫と称名寺；実時の収書と貞顕の収書　ほか）
５　鎌倉幕府崩壊（分裂の始まり；嘉暦の騒動　ほか）

[日販商品データベースより]

「太平記」が伝える、暗君という北条高時の人物像は果たして本当なのか。高時とともに鎌倉幕府を主導した連署金沢貞顕の書状など、幕府側の資料と突き合わせることで、高時の人物像とその時代を再検討する。