不公正な取引方法

有斐閣
舟田正之　

• 価格: 10,120円（本体9,200円＋税）
• 発行年月: 2009年10月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784641144002

内容情報

[BOOKデータベースより]

第１部　不公正な取引方法の理論と解釈（不公正な取引方法の法的性格；「公正な競争」の規範的意義；取引における力の濫用；西ドイツの“業績競争”論；消費者取引における価格の適正化；差別対価・差別的取扱い；不当な取引拒絶、取引の不当誘引・強制）
第２部　流通系列・日本的取引慣行と不公正な取引方法（流通系列化と独禁法上の規制―独禁研報告を中心に；流通の情報化と独占禁止法；わが国の流通システムにおける取引の固定性；価格メカニズムと取引慣行―内外価格差との関連において；日本型企業システムの再検討と「私法秩序」；系列取引における違法性の排除、大企業に必要な力の自制）
第３部　規制緩和の過程における「公正な競争」（規制緩和の過程における「公正な競争」；競争対抗料金―研究ノート）
第４部　公正競争阻害性の再検討（公正競争阻害性の再検討；優越的地位の濫用の再検討）
第５部　事例にみる不公正な取引方法（三重運賃事件；東洋精米機製作所事件；都営芝浦と畜場事件；不当廉売―関連事例を中心に；中部読売新聞社事件（不当廉売となる原価の基準）；東芝エレベーター事件）

[日販商品データベースより]

若くして経済法の論客の地位を確立した著者による論文集。全ての関係者が「公正な競争」秩序のもとで取引に参加できる環境を整えるために、「不公正な取引方法」の規制に関して精緻な法理論を展開する。