- 荷風と東京 下
-
『断腸亭日乗』私註
岩波現代文庫 B154
- 価格
- 1,210円(本体1,100円+税)
- 発行年月
- 2009年10月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784006021542
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[BOOKデータベースより]
『断腸亭日乗』によりながら、著者自ら荷風が歩いた東京を時間旅行し、失われた風景を幻影を見るように見る。下巻では銀座での交遊、写真や映画との関わり、玉の井の探索と傑作『〓(ぼく)東綺譚』の執筆の経緯、戦時下の浅草の哀愁が描かれ、東京大空襲による偏奇館焼亡、市川・八幡での終焉に至る。田園のなかに古き東京を見た荷風の幸福とはどのようなものであったか。
探墓の興―墓地を歩く
車が走るモダン都市
「つゆのあとさき」のころ
「銀座食堂に〓(はん)す」―東京の復興は飲食物より
銀座の小さな喫茶店で
「見る人」の写真道楽
「活動写真」との関わり
私娼というひかげの花
ある夜の女
〓(ぼく)東の隠れ里―玉の井
陋巷での安らぎ
「〓(ぼく)東綺譚」と「寺島町奇譚」
玉の井から浅草へ
浅草の「一味の哀愁」
日中戦争下の日々
「門松も世をはばかりし小枝かな」―戦時下の物資窮乏
「家も蔵書もなき身」―偏奇館焼亡以後
田園に死す