巡礼としての絵画

メディチ宮のマギ礼拝堂とゴッツォリの語りの技法

工作舎
前川久美子　

• 価格: 5,280円（本体4,800円＋税）
• 発行年月: 2009年09月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784875024217

内容情報

[BOOKデータベースより]

フィレンツェ、パラッツォ・メディチ礼拝堂を飾る絢爛豪華な壁画。注文主コジモらメディチ家の人々が描かれたことで知られる「マギの旅行」、そして「羊飼い」「天使たち」、祭壇画「幼児礼拝」。そこには「代替巡礼」の図像プログラムが意図されていた。自らを画中に描いた画家ベノッツォ・ゴッツォリは、観る者に指示を与え、天国へと導く。生前に墓を贈られるほど人気を博したルネサンス画家の、その「語りの技法」は師フラ・アンジェリコを受け継いだものなのか。ベノッツォの「語り」を丹念に追う。

第１章　パラッツォ・メディチ・リッカルディ礼拝堂の図像プログラム
第２章　代替の巡礼と絵画の機能
第３章　マギ図像と鑑賞者
第４章　ベノッツォ・ゴッツォリの語りと絵画の場―聖フランチェスコの生涯から聖アウグスティヌスの生涯へ
第５章　ベノッツォ・ゴッツォリの語りの技法の源泉―フラ・アンジェリコから学んだもの
第６章　語り手としてのベノッツォ・ゴッツォリ

[日販商品データベースより]

自らを画中に描いた画家、ベノッツォ・ゴッツォリは、観る者に指示を与え天国へと導く。生前に人気を博した画家のその「語り技法」は師フラ・アンジェリコを受け継いだものなのか。ベノッツォの「語り」に迫る１冊。