- それからはスープのことばかり考えて暮らした
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- 価格
- 770円(本体700円+税)
- 発行年月
- 2009年09月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784122051980
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ユーザーレビュー (3件、平均スコア:4.7)
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
【癒しの1冊】 さむい冬にスープを飲んだように、じんわりと心が温まる小説。映画を仕事を辞め、ぼんやりと暮らす主人公が出会う、少し不思議でやさしい人々。「その『誰か』をできるだけ笑顔の方に近づけること――それが仕事と呼ばれるものであれば、それはいつでも人の笑顔を目指している」という一節がすごく好きなのだけれど、この文章からも感じ取れるように、この小説は本当に穏やかで、やさしい世界が広がっている。せつない思いも、疲れた心も、そっと包み込んでくれるあたたかいスープのような小説。自分もこの小説に登場する人々のよう
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Honya Clubアンケート
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クリスマスに贈りたい本(オススメコメント)
小さな町に住み始めた青年が、サンドイッチ屋で働き、一つのスープに出会うお話。どこかノスタルジックな気持ちになります。派手な事件が起きるわけでも、大どんでん返しがあるわけでもありませんが、日常の何でもないことをひとつひとつ手に取っていとおしむような気分にさせてくれるお話です。(さいと)
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せみまる
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サンドイッチとスープが必要
本書は雑誌「暮しの手帖」に連載された連作短編を纏めたもの。著者は初めてみる名前でしたが、クラフト・エヴィング商會の一人なんですね。知らなかった。
内容は、特に女性にお奨めして間違いないのでは、と思います。ストーリーのみならず、文章や雰囲気に独特のリズムと透明感があるのが良いところ。舞台となる街はまるで日本ではないように思えるくらいだ。
<昔の「時間」は今よりのんびり太っていて、それを「時間の節約」の名のもとに、ずいぶん細らせてしまったのが、今の「時間」のように思える。さまざまな利器が文字どおり時間を削り、いちおう何かを短縮したことになっているものの、あらためて考えてみると、削られたものは、のんびりとした「時間」そのものに違いない。(48ページ)>
このあたりの文章をどう思うかで好き嫌いはありそうですが、なるほど、「暮しの手帖」に連載されるくらいだから、同誌の価値観と通底するものがあると思いました。
日差しの暖かな土曜日の朝から読み始めてみてはどうでしょう。お昼には必ずサンドイッチとスープが飲みたくなる、そんな小説です。
[BOOKデータベースより]
路面電車が走る町に越して来た青年が出会う人々。商店街のはずれのサンドイッチ店「トロワ」の店主と息子。アパートの屋根裏に住むマダム。隣町の映画館「月舟シネマ」のポップコーン売り。銀幕の女優に恋をした青年は時をこえてひとりの女性とめぐり会う―。いくつもの人生がとけあった「名前のないスープ」をめぐる、ささやかであたたかい物語。