- Aー10奪還チーム出動せよ
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ハヤカワ文庫 NV1202
Recovery.- 価格
- 1,034円(本体940円+税)
- 発行年月
- 2009年09月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784150412029
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せみまる




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枠組みは古く、ありきたり
冷戦下の東西ベルリンに、米国とソ連の飛び地的区域があるというアイデアを核に描かれる物語。多くの場面で、これはどこかで読んだ(観た)ことのあるシーンだなと思わせるところは少し弱い。A地点からB地点までモノ(人)を運ぶ、というのも『深夜プラスワン』という大先輩がいて、重なる部分が多い。原著は1980年に出版されたもの。冷戦構造下での米国人=善玉、露・東独人=悪玉という図式は今となっては古くさいです。
と、文句は多いですが、それでも本書を愉しめたのは緻密に描写されるカーチェイスシーンが秀逸だから。また、前半のクライマックスシーンであるA-10"サンダーボルトU"とミグ25"フォックスバット"の空中戦描写も素晴らしい。著者はもともと自動車雑誌の編集者だったらしいのでメカニズム描写は手馴れたものだったのでしょう。
飛行機や車が出てくるエンタテインメントがお好きな人にはお奨めしたい作品です。シリーズは本書を含め全4冊が出ていたので、あと3冊が復刊されたら読みます、早川書房さん、ぜひお願いします。




























[BOOKデータベースより]
冷戦下のドイツ。アメリカの最新鋭攻撃機A‐10Fが演習中にミグ25に襲撃され、東ドイツ領内に不時着した。A‐10Fにはパイロットと機を一体化させる極秘装置が搭載されていた。現場に赴いたアメリカ軍事連絡部“奪還チーム”のマックス・モスは装置を回収する。が、高度にチューンナップされた彼のフォードを、東ドイツ人民警察のBMW、ベンツとソ連の攻撃ヘリが追ってきた。緊迫のカーチェイスを描く冒険小説の名作。