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[BOOKデータベースより]
「大和魂」「武士道」「日本精神」など、国学は軍国主義のイデオロギーとして、同時代の思想や新聞・雑誌などのジャーナリズム、また教育現場に大きな影響を与え続けた。宣長が時局に利用され曲解されるシステム、歪められるメカニズムを検証し解明する。
序論 本居宣長の大東亜戦争
第1章 同時代思想としての国学(上)―幕末を経由して大東亜戦争期に至る
第2章 同時代思想としての国学(下)―日本精神論の流行と変容
第3章 近代宣長像の形成と変容(上)―「松坂の一夜」伝説の成立
第4章 近代宣長像の形成と変容(下)―敷島歌の解釈の変容
第5章 宣長研究と時局(上)―序文に見る時局発言をめぐって
第6章 宣長研究と時局(下)―煽情的宣長論をめぐって
第7章 学統観の変遷(上)―平田篤胤への継承性
第8章 学統観の変遷(下)―徂徠学との関連