- 終末のフール
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- 価格
- 880円(本体800円+税)
- 発行年月
- 2009年06月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784087464436
[BOOKデータベースより]
八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは?今日を生きることの意味を知る物語。
[日販商品データベースより]限りある生を、人はどう生きるのか
「8年後に地球が滅亡する」と発表されてから5年。世界中が大混乱に陥る中で、人々はどう生きるのか? 仙台の団地に住む人々を主人公に、愛や家族、人間の本質を見つめる傑作連作集。(解説/吉野 仁)
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ユーザーレビュー (14件、平均スコア:4.7)
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HonyaClub.comアンケート
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「夏の文庫2015」レビューコメント
連作のおもしろさ。それぞれにリンクする登場人物。二度楽しめる本です。(エル/女性/60代以上)
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HonyaClub.comアンケート
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「おすすめ夏の文庫2014」レビューコメント
世界の終りに自分はどんな行動をとるんだろう…と考えました。(nao/女性/20代)
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ほんらぶキャンペーン
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
【癒しの1冊】 日曜日の昼下がりって感じ。
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ほんらぶキャンペーン
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
【きっかけの1冊】 考えされられる部分がたくさんありました
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HonyaClub.comアンケート
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「日本列島 本の旅」レビューコメント
地球滅亡の迫る世界でそれぞれの人々が何を思うのか、がテーマの連続短編。舞台は作者の地元である宮城県仙台市で、東京のような大都市ではなく地方都市が舞台であるという設定からか、近づいてくる滅亡の日への穏やかな諦めのようなものが感じられる作品です。(ニャー/女性/20代)
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ほんらぶキャンペーン
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
終末だけど、ほっこりしたり、、、。どんな状況でも、毎日頑張るのは大事なことと思わせられる。
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ほんらぶキャンペーン
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
この物語はいろいろな勇気のお話です。後ろ向きな気持になったとき、読み返せば、少し前を向くことができます。
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HonyaClub.comアンケート
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「オススメの夏の文庫100冊」レビューコメント
地球が滅亡することが決まっている世界で人々がどう生きるのか。人間の本質を深くえぐり、際立たせている傑作だと思います。極限の世界のはずが、登場人物たちはごく普通の市民であり、すごく共感できる。連作集なので複数の主人公が登場しますが、どの立場にもそれぞれ考えさせられる面があり、毎回受ける印所が変わります。奇しくも舞台は仙台(まぁ伊坂作品ですからね。。)、震災後の今、改めて読みたいと思う作品です。(suezo/男性/30代)
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HonyaClub.comアンケート
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「オススメの夏の文庫100冊」レビューコメント
この小説の舞台は8年前に小惑星の落下が予告され、その後5年間のパニック状態を経て、平穏を取り戻した世界です。残り3年で終末を迎えると言う覆す事の出来ない事実の下で人生を見つめ直し生きようとする人々のエピソードが綴られています。この小説では、淡々と生きる者も居れば、荒んだ者、復讐を行う者も登場しますが、物語全体にはどこか淡々とした雰囲気が感じられます。終末ともなると滅亡までパニック状態が続くものではないのかと思うのですが、この小説はパニックものではなく、各登場人物の心理状態に焦点が当てられています。どの登場人物も物語の時点では終末の運命を受け入れ、どこか達観している様子が見受けられるように思いました。最終章では終末の時を迎えても何とか生き残れないかと考える者達が登場しますが、変に感情的になる事はなく、淡々とその心理を言葉にしています。そして、「死んでも死なない」と言う台詞は大変印象に残るものでした。終末を題材としながらも、穏やかな雰囲気が漂い、読み進めるうちにすっかりはまる作品だと思います。
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sige
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自分はどうするだろうなぁ
八年後に小惑星が地球に衝突するため地球が滅亡すると発表されたら、自分は何をするだろう。
1910年のハレー彗星大接近の時の逸話を思い出す。地球が彗星の尾の中に入るため5分間ほど毒ガスに包まれ空気が吸えなくなるというので“タイヤチューブ”が馬鹿売れしたという話。これを愚かと笑うことは出来ない。
この作品では地球がダメになるのだから、どうせ死ぬのなら残りの8年間の人生、楽しく面白く生きようぜ、といういうことで“無法地帯”と化してしまうだろうな。
この小説はその重大発表から5年後、という設定も面白い。このようにパニックは落ち着いて小康状態で穏やかな時間が流れているだろうか。余命三年という状態の中で人間は人生をどう考え、どう行動したらよいのか。これはとりもなおさず、私たちが“今”をどのように生きたらよいのか、幸福とは何かを考えさせられる。
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QOGMA
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終わるのに・・・
世界が終わりを迎えようとしているのに、なぜかたいていの人々は清々しく日々を過ごしている。
暖かい話が多くてなごみます。しかも飽きがぜんぜん来ない。おすすめ。
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APO
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「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」
*Story*
仙台北部の丘陵地に建てられた団地「ヒルズタウン」。
数年後小惑星が衝突して、地球は滅びるというニュースが報道されて以来、世間は大混乱に陥っていたが、最近になって一時的な落ち着きを取り戻そうとしていた。
そしてこのマンションに住む人々にも、迫り来るその日を前に思うことや、やるべきことがあり…。
絶望とかすかな希望のなかに、人生と家族のかたちを描いた連作8編。
ひとつひとつの話や出てくる人々が愛おしく、読んでいて穏やかな気持ちになりました。
「演劇のオール」では伊坂さんお得意の“パズルのピースが次々とはまる瞬間”が楽しめます。
終末を前に子供を産むべきか悩む夫婦を描いた「太陽のシール」では、優柔不断な富士夫が「考えたんだ。そして決めたんだ」と言う台詞が出てくるのですが、これは『魔王』と呼応しているのかな、と。
どんな世界に生まれても、どんな風に世界が変わっても、生きててよかったと思えるように生きたいものです。
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でこ
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伊坂幸太郎的、終末論。
世界の終わりだとか、そういう事を考えると泣きそうになる。絶望する。
でもこの小説の、世界の終わりが来ることを待つしかない人達の穏やかさに、
何だかとても救われたような気がした。
でもやっぱ終末論はニガテだ。
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まろん
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妄想
この本を読むと妄想に浸ってしまう。
八年後に地球が滅亡。
とても興味深いお話しでした☆
生きるって、どういうこと? 「あと3年で終わる世界」が我々に語りかける。伊坂幸太郎の大傑作。