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[BOOKデータベースより]
「人種」が生物学的実体をもたず、社会的構築物にすぎないことが了解されて久しい。にもかかわらず、人種がいまだに強固な社会的リアリティをもつのはなぜだろうか。本書は、スポーツから、ヒトゲノム、絵画、社会運動にいたるまで、さまざまな領域にみられる表象に着目し、人種のリアリティを生み出すその主体的役割に光を当てる。分野横断的かつ地域横断的研究が生み出した、人種研究に新たな一頁を加える刺激的な一冊。
1 人種とジェンダー・セクシュアリティ・階級の交錯(アメリカ合衆国における「人種混交」幻想―セクシュアリティがつくる「人種」;「哀れなカッフィ」とは何者か?―黒い肌のチャーティスト;もうひとつの「ネルソンの死」―黒人と女性はなぜ描き加えられたのか?)
2 「見えない人種」の表象(虚ろな表情の「北方人」―「血と土」の画家たちによせて;「顔が変る」―朝鮮植民地支配と民族識別;「顔が変る」―朝鮮植民地支配と民族識別;「見えない人種」の徴表―映画『橋のない川』をめぐって)
3 科学言説の中の人種(混血と適応能力―日本における人種研究 一九三〇‐一九七〇年代;ヒトゲノム研究における人種・エスニシティ概念)
4 21世紀を歩み出した対抗表象(「黒人」から「アフロ系子孫」へ―チャベス政権下ベネズエラにおける民族創生と表象戦略;ポスト多文化主義における人種とアイデンティティ―アジア系アメリカ人アーティストたちの新しい模索;人種表象としての「黒人身体能力」―現代アメリカ社会におけるその意義・役割と変容をめぐって)