- クルーグマン教授の経済入門
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ちくま学芸文庫 ク17ー2
The age of diminished expectations.3rd ed.- 価格
- 1,430円(本体1,300円+税)
- 発行年月
- 2009年04月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784480092151
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:3)
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紺碧の空
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これからの日本経済の行く末は・・・
経済には明るくない自分だが、今、経済界で起こっているいろんな現象は、やっぱりそれなりの理由があって、いろんな見方の集積なのだ、ということがなんとなくであるがわかった。
例えば「財政赤字」。今現在の膨らみ続けて問題視されている財政赤字も結局、有権者がその解消を望んでいない(自分が払う犠牲とのトレードオフの関係において)、という点に尽きるのだろう。なんとなく今後十数年の日本がうまくいきそうな雰囲気の中であれば、ある程度の年代以上の人は消費税の増税など望まないだろう。望むのは今後数年で経済が破綻すると考える悲観論者か、若年層くらいなものだろう。
インフレも、失業率も完全にはなくならない。いろんなものとのバランスの中で成り立っている。このバランスが崩れると不景気やバブルになるが、人々の努力の甲斐もあってなんとなくうまくいこうとする方向に行こうとする。これって、自分が学生のときに勉強していた法律でも同じで、現代社会というのは、やはり文化や社会の方向性によって左右されながら人々の総意が望む方向に進んでいく、ということなのだろう。
だからこそ、国として教育水準を高めたり、民度を上げたりする、ということは長期的に非常に大切なのだろうと改めて思った。
あと、本書を読んで衝撃を受けたのは、経済のグローバル化についてのこと。経済というのはほぼすべてが内需によって成り立っていて、国際取引の割合というのが非常に少ない、という点は初めて気づかされた。一見すると貿易が経済の大きなパートを占めるアメリカや日本も、圧倒的に内需が大きい、ということに、恥ずかしながら初めて気がついた。
今後、いろいろと日本の社会を考えていく上で非常に参考になった一冊であった。
[BOOKデータベースより]
経済にとってほんとうに大事な問題は何?実は、生産性、所得分配、失業の3つだけ。じゃあなぜ、貿易赤字やインフレ、はたまたグローバル金融市場の狂乱が問題視されるの?―経済の根っこにある問題は何かをきっちり解き、世間を騒がす財政赤字・貿易戦略・通貨政策などなどをじっくり検証する。これを読めばもう、巷に溢れるインチキ議論や報道に惑わされない!ノーベル賞経済学者クルーグマンによる、これ以上やさしくは書けない決定版経済テキストにして、読んで楽しいエンターテインメント教養書。
第1部 経済のよしあしの根っこんとこ
第2部 相も変わらぬ頭痛のタネ
第3部 政策問題
第4部 砂上の楼閣ファイナンス
第5部 アメリカの未来
番外編 日本がはまった罠(一九九八年)