- あの日にドライブ
-
- 価格
- 681円(本体619円+税)
- 発行年月
- 2009年04月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784334745820
[BOOKデータベースより]
牧村伸郎、43歳。元銀行員にして現在、タクシー運転手。あるきっかけで銀行を辞めてしまった伸郎は、仕方なくタクシー運転手になるが、営業成績は上がらず、希望する転職もままならない。そんな折り、偶然、青春を過ごした街を通りかかる。もう一度、人生をやり直すことができたら。伸郎は自分が送るはずだった、もう一つの人生に思いを巡らせ始めるのだが…。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 数学ガールの物理ノート/波の重ね合わせ
-
価格:1,870円(本体1,700円+税)
【2022年09月発売】
- オロロ畑でつかまえて
-
価格:616円(本体560円+税)
【2001年10月発売】
- メリーゴーランド
-
価格:737円(本体670円+税)
【2006年12月発売】

ユーザーレビュー (3件、平均スコア:4)
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
-
北区の太
-
想い出はいつも美しい
銀行を辞めざるを得なくなった主人公が不本意ながらタクシーの運転手をしながら、「こんなはずではなかった、どこで間違ったのか。」との思いをベースに、過去から人生をやり直す妄想を繰り広げる。現実逃避のために妄想の中に逃げ込み、現実と向き合おうとしない主人公に若干の苛立ちを感じる一方で、共感も感じる。そして、その妄想から脱出するきっかけとなるのが、美しいはずの想い出の現在の姿。妄想から脱して、現実と向き合ってみると、現実もまだ捨てたものではないことに気付く。人の感じ方は、気持ち・心の持ちよう次第ということなのかな。結構、重苦しいテーマだと思うのだが、随所に散りばめられた“くすぐり”がその重さを和らげてくれる。
-
天然うさぎ
-
あの時の選択は正しかったのか
仕事や私生活がうまく行かないとき誰もが考えること。
もし、あっちを選んでいたらどうなっていただろ・・・
そんな主人公の気持ち、きっと誰もが分かると思います。
いろんな想像がこと細かく描かれていて、笑ってしまいます。
「あの日にドライブ」という題名もすごくいいです!
-
Sandy
-
想像では何をやっても許される
前作「明日の記憶」があまりに衝撃的であったため、次作であるこの作品は、やや気負ったかの感がありました。けれど、この著者独特の真面目なユーモアみたいなものが時折でてきて爽快に読み終えました。昔の彼女と過ごしたアパート(今は空いている)に無断で上り込み妄想にふけるという下りには、想像では何をやっても許されるのだと思い、少し笑ってしまいました。主人公の年齢が少しくたびれ始めたサラリーマン、もう転職はできない年頃など、同世代には共感を呼ぶテーマでした。
もう一度、人生をやり直すことができたら… エリートから転落した男とその過去をめぐる、切なくもさわやかな物語。