近代製糸技術とアジア

技術導入の比較経済史

名古屋大学出版会
清川雪彦　

• 価格: 8,140円（本体7,400円＋税）
• 発行年月: 2009年02月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784815806118

内容情報

[BOOKデータベースより]

アジアに「里帰り」した近代製糸技術の、日本・中国・インドにおける定着過程を、文献史料や統計データ、現地調査などから総合的に比較分析。技術への適応化を規定する要因を明晰に抽出した労作。

第１部　分析枠組みと分析対象（技術導入に対する分析視点；近代製糸技術の成立とその「里帰り」；世界の蚕糸業：その多様性）
第２部　日本における製糸技術の近代化（西欧技術の日本化とその後の独自な発展；適正技術を支えた労働力と労務管理；典型的な農村工業たる組合製糸の意義；適正技術の競争力の源泉：監督者層の近代化）
第３部　中国蚕糸技術の展開（西欧製糸技術の導入と在来技術との共存；野蚕製糸技術の共存と展開；蚕糸業の基盤整備と改良技術の普及；茅盾の『春蚕』にみる在来蚕糸部門の停滞；現代中国製糸業の発展と技術水準の吟味；工業調査にみる製紙技術の水準と労務管理）
第４部　インドにおける蚕糸技術導入の困難性（西欧技術の導入と在来技術への同化；インドの蚕糸技術水準の現状）
第５部　技術導入と社会的適応力（導入技術の適応化とその規定要因）

[日販商品データベースより]

アジアに「里帰り」した近代製糸技術の、日本・中国・インドにおける定着過程を、文献史料や統計データ、現地調査などから総合的に比較分析。技術への適応化を規定する要因を明晰に抽出した労作。