- 街道をゆく 32 新装版
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朝日文庫 し1ー88
阿波紀行、紀ノ川流域
- 価格
- 748円(本体680円+税)
- 発行年月
- 2009年03月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784022644862
[BOOKデータベースより]
淡路島から大鳴門橋を経て入ってゆく「阿波紀行」。阿波の中央を深く刻んで流れる吉野川をさかのぼる。長曾我部元親、三好長慶、稲田氏などの「兵ども」が領土経営にかけた思いをたどる旅になった。「紀ノ川流域」は、在阪の筆者にとって気軽な旅。根来寺を訪ねて豁然たる境内に往時の殷賑と根来衆の強悍さをしのび、日前宮の圧倒的な森の下を歩いて「木の国」の芯を感じる。
阿波紀行(淡路を経て;浪風ぞなき;地に遺すもの;地獄の釜;水陸両用の屋根;阿波おどり;お遍路さん;三好長慶の風韻;脇町のよさ;池田への行路;『孫子』の地;祖谷のかづら橋)
紀ノ川流域(根来;この僧;鉄砲の「杉之坊」;秀吉軍の弾痕;中世像の光源;雑賀の宴;鶴の渓;森の神々)
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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井沢ファン
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興味深く読めた
徳島と紀伊和歌山の歴史を通した紀行文。徳島はテグスの発祥地から始まって、三好氏、鎌倉末期から信州の守護の小笠原氏の流れで阿波の守護に転じたことから三好郡を領し、その後細川氏が守護になったことから守護代として統治したことが書かれている。長年京都を統治していたため京都弁の素地を作ったかもしれないとの私見が面白い。そして阿波踊り、お遍路さん、藍を振興した蜂須賀家、うだつの脇町、稲田騒動、四国の要所だった池田、平家の落人が住んでいたと言われる祖谷と名子制度と続いている。ほとんどが知らないことで知的刺激をもらった。紀伊和歌山の方は雑賀衆、根来寺、和歌山城の石垣と藤堂高虎、そして穴太州。一連の流れがわかり興味深かった。風見鳥的な高虎と思っていたが、苦労して主人を変えながらしたたかに生きてきたことでは見方が変わってくる。ちょうどこの本を読んでいた時に四国旅行で徳島県に行くことになったのが偶然とは思えない。しかし、行ったのは鳴門の渦、眉山、大歩危だったが。