- 街道をゆく 31 新装版
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朝日文庫 し1ー87
愛蘭土紀行 2
- 価格
- 748円(本体680円+税)
- 発行年月
- 2009年03月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784022644855
[BOOKデータベースより]
いまなお妖精の棲む「アイルランドの中のアイルランド」に、いよいよ足を踏み入れる。アラン島に象徴される荒れ地と英国支配のくびきが育んだ信仰、孤独、幻想…。そして、それらアイルランド的な性格なしには生まれ得なかった文学。「山河も民族も国も、ひとりの“アイルランド”という名の作家が古代から書きつづけてきた長大な作品のようでもある」という感慨とともに旅は終点へ。
ジャガイモと大統領
ケルト的神秘
百敗と不滅
ゲーム語
『静かなる男』
須田画伯と“アラン島”
ゴールウェイの雨
イルカのお供
カラハと葬送曲
岩盤の原
妖精たちの中へ
妖精ばなし
蔦がからむ古塔
城が島
峠の妖精
甘い憂鬱
森の聖地
日本びいき
大戦下の篭城者
フォーク・グループの演奏会
神と女王陛下
ジョセフ・P・ケネディ
表現の国
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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井沢ファン
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日本好きのアイルランド
アイルランドの紀行文。アイルランド人の思想や考え方は歴史に影響を受けており、例えば、、カトリックが入る前の土着の神が妖精になって今でも語り継がれていること、そしてプロテスタントの英国から植民地にさせられ長年ひどい目に遭ったことで英国嫌いが強いこと、そのせいもあって現実離れした空想が豊かで文化的には優れ多くの文学の巨匠を輩出してきたこと、などが語られている。意外だったのは日本人びいきで、ひどい目に遭わされた英国に対して第二次世界大戦で戦った日本には友好的であることを初めて知った。敵の敵は味方ということことだが、それだけではなく、土着の神道と妖精、能や茶道など精神構造を重視した文化と空想の豊かさ、そしてお互いに島国であることなども共通性があり親密度が高くなっているのかもしれない。もっとも、今はアイルランド気質が変化しているかもしれない。