- 街道をゆく 26 新装版
-
朝日文庫 し1ー82
嵯峨散歩、仙台・石巻
- 価格
- 770円(本体700円+税)
- 発行年月
- 2009年02月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784022644794
[BOOKデータベースより]
嵯峨路の登場人物も多彩だった。清和天皇、古代の秦氏、天竜寺ゆかりの夢窓国師、さらには大久保利通や夏目漱石も登場する。しっとりした旅のあと、「仙台・石巻」の主役は戦国の雄、伊達政宗。もっとも戦場の勇敢さがテーマではなく、運河の開発、河川の改修と土木に苦労した政宗を考える。松島も訪ね、「ああ松島や」の看板をみて、芭蕉に深く同情する件が楽しい。
嵯峨散歩(水尾の村;水尾と樒が原;古代の景観;大悲閣;千鳥ヶ淵;夢窓と天龍寺;豆腐記;渡月橋;松尾の大神;車折神社)
仙台・石巻(富士と政宗;沃土の民;宮城野と世々の心;屋台と魯迅;東北大学;大崎八幡宮;千載古人の心;塩と鉄;陸奥一宮;奥州の古風;詩人の儚さ;海に入る北上川;石巻の明るさ)
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- キャラヴァンは進む
-
価格:693円(本体630円+税)
【2025年01月発売】
- いのちの記憶
-
価格:693円(本体630円+税)
【2025年02月発売】
- 心の窓
-
価格:1,100円(本体1,000円+税)
【2024年05月発売】
- マンガぼけ日和
-
価格:1,100円(本体1,000円+税)
【2023年02月発売】
- プレゼントでできている
-
価格:1,210円(本体1,100円+税)
【2024年03月発売】

ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
-
井沢ファン
-
面白く読めた
興味深く読んだ。2部構成で、京都の嵯峨野地区と仙台・塩釜地区。嵯峨野地区は後水尾天皇から始まってその由来の推測、水尾院、清和源氏、徳川家の都合から始まっている。その後は主に渡来人である泰氏と政権や寺社との関わりを述べている。仙台・塩釜地区は、芭蕉が詠った松島や宮城野と古代の王朝や公家との関わり合を取り上げ、そのあとは伊達藩、特に政宗の功績や半世紀を述べて、現代にいたるその影響を取り上げていることが印象に残っている。その中で、芭蕉が詠んであこがれた松島は日本三景に含まれているが、個人的にはまったくそのように思えないそのギャップを取り上げていた。私が推測していた通りの内容を深堀しているのには共感を覚えた。仙台・塩釜は出張中ということもあって二度目の読書に入っている。