民主政アテナイの賄賂言説

山川歴史モノグラフ　１７

山川出版社（千代田区）
佐藤昇　

• 価格: 5,500円（本体5,000円＋税）
• 発行年月: 2008年11月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784634674363

内容情報

[BOOKデータベースより]

社会的な「権力」について、賄賂という現象を手がかりに考察を進める。

序章　賄賂への眼差し―問題の所在と学説史（賄賂の普遍性と多様性；学説史と考察の視角）
第１章　公職者と賄賂（五世紀後半の当番評議員；四世紀の法と知識人；弁論史料の中の公職者収賄；称えられる「賄賂に手を染めない」公職者；公職者の位置付け）
第２章　国内政治家を結ぶ賄賂―パトロネジ関係をめぐって（パトロネジ関係をめぐる研究動向；公的手当とエラノスミレット説の検討；パトロネジ関係の具体例；パトロネジの政治的機能）
第３章　賄賂言説とアテナイの対外交渉（賄賂言説と国際関係；使節の権限、影響力；外交交渉と私的接触）
終章　賄賂言説と政治・社会

[日販商品データベースより]

紀元前５世紀、古代ギリシアのポリス、アテナイは、民主政の制度を整え、その体制を誇示するまでに成長していた。本書では、「賄賂」という現象を手がかりに、アテナイの「民主政」の実像を照らし出す。