芭蕉二つの顔

俗人と俳聖と
講談社学術文庫　１８９２

講談社
田中善信　

• 価格: 1,155円（本体1,050円＋税）
• 発行年月: 2008年09月
• 判型: 文庫
• ISBN: 9784061598928

内容情報

[BOOKデータベースより]

俗世を捨て数珠を携えておくのほそ道を旅する晩年の姿。対照的に青壮年時代には算勘の心得を武器に処世に長け、伊達を好んだらしい芭蕉。伊賀上野の生まれ、二九歳で江戸に出、四一歳以降は旅に過ごす。このわずかな伝記的事実の間に残された空白の時代、芭蕉は何を生業とし、どんな交友関係を結んでいたのか。前半生の謎に切り込む画期的な論考。

プロローグ　芭蕉空白の四〇年をうめる
第１章　伊賀での少年時代
第２章　武家奉公へ
第３章　日本橋在住時代
第４章　江戸俳壇に躍り出る―「笑い」の俳諧師
第５章　若き日の妾・寿貞
第６章　桃印の謎
第７章　転生
エピローグ　人間芭蕉の四〇年