この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- Power Automateではじめる業務の完全自動化
-
価格:2,860円(本体2,600円+税)
【2023年09月発売】
- 2030半導体の地政学 増補版
-
価格:1,980円(本体1,800円+税)
【2024年02月発売】
- 伝説のカルト映画館 大井武蔵野館の6392日
-
価格:3,000円(本体2,727円+税)
【2023年11月発売】
- 教員志望学生の不安や悩みをどう理解するか
-
価格:3,740円(本体3,400円+税)
【2025年02月発売】
- 地図とデータで見る現代都市の世界ハンドブック
-
価格:3,080円(本体2,800円+税)
【2023年06月発売】
[BOOKデータベースより]
時間の流れに逆らうように、過去の出来事がわたしたちの社会に憑りつくあり様、このいわば「時間の脱節」に着目し、世界に対しつねに驚きを持ちつづけるという強い意志から研究対象を描きなおす。人類学再想像のための「私的リーディング・ガイド」を付す。
序章 亡霊と痕跡、そして驚き―「憑在論」から見える世界
[日販商品データベースより]第1章 終焉を拒む先住民たちの歴史―「返還」と媒介としての人類学的実践
第2章 通過中の民族誌―社会過程として「民族誌を書くこと」
第3章 歴史のなかのミメシス―ディラン/グアテマラ/九・一一以降の世界
第4章 グアテマラ・マヤ系先住民と言語権―征服が痕跡として残る社会における「権利」をどう捉えるか
第5章 文化の所有と流用―亡霊と痕跡が支配する時間からの試論
第6章 録音技術と民俗誌記述―近代のエートスとしての保存文化
第7章 ネオリベラリズムが呼び起こす「人種の亡霊」―グアテマラの未来に残るテロルの痕跡
第8章 ルース・ベネディクトと文化人類学のアイデンティティ―『菊と刀』から『文化のパターン』へと遡行する読解の試み
付録1 人類学をつくり直す―『芸術人類学』について
付録2 文化人類学の魂を探す―私的「リーディング・リスト」
人類学再想像は著者年来の主張であるが、標題にはっきりと表れているように、今回はベンヤミン−タウシグ流の「アナクロニズム」的思考が理論的準拠点とされる。一例を挙げれば、ベンヤミンの「翻訳者の使命」中の有名な文句――「翻訳者の使命とは、異質な言語の内部に呪縛されているあの純粋言語をみずからの言語のなかで救済すること、作品のなかに囚われているものを改作のなかで解放すること」――を援用し、すでに了解済みとされ、顧みられなくなっているテクストに、ふたたび生命を見出す作業が繰り広げられる、例えばベネディクトの『菊と刀』やマリノフスキーの『西太平洋の遠洋航海者』の現代的可能性がスリリングに説かれることになる。付録として「人類学の必読書リスト」を付す。