文学者の手紙 １

日本近代文学館資料叢書　第２期
明治の文人たち　

博文館新社
日本近代文学館　 夏目漱石

• 価格: 7,260円（本体6,600円＋税）
• 発行年月: 2008年03月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784891779795

内容情報

[BOOKデータベースより]

明治時代をその主な活動期とする文人１２６名の書簡３１９通。型通りの候文からにじみ出る文人同士の交流、くだけて狎れ合っているかにみえる言文一致のやりとり、精一杯の生を真摯に見つめる緊張感ただよう文面。

１章　世間も真ノ開化ニハなり兼候様子也（成島柳北）―福地桜痴から賀古鶴所まで（幕末‐）
２章　この病気にて命のみしかきは覚悟の事に候へとも（尾崎紅葉）―尾崎紅葉から島村抱月まで（明治２７年‐）
３章　当方一人の与に語るへきなし（森鴎外）―森鴎外から坪内逍遥まで（明治３０年‐）
４章　詩はたゞ詩の為めに存在するものにあらず（岩野泡鳴）―岩野泡鳴から岡倉由三郎まで（明治３６年‐）
５章　余は隣り近所の賞賛を求めず。天下の信仰を求む（夏目漱石）―夏目漱石から二葉亭四迷まで（明治３８年‐）
６章　兄さんは御病気で昨日から御入院だ（石川啄木）―石川啄木から内田魯庵まで（明治４１年‐）
解説

[日販商品データベースより]

文学者の手紙は、彼らの肉声を聞くかのような興趣に富み、また、創作の秘密を解く鍵を提供する貴重な文学資料。本巻には、明治時代をその主な活動期とする文人１２６名の書簡３１９通を収める。