- 社会理論における「理論」と「現実」
-
- 価格
- 3,520円(本体3,200円+税)
- 発行年月
- 2008年02月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784275005625
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[BOOKデータベースより]
かつてマルクスは、「現実」を“客観”的に映し出すのではなく、主体的な「実践」を通して変革するための「理論」を構築することを標榜した。二〇世紀末にマルクス主義的な革命によって生み出された実在する社会主義国家が崩壊していく中で、アプリオリに与えられた理念に従って「現実」をプログラム的に変革することの不可能性は明らかになった。しかし「社会理論」と呼ばれる領域にあっては現在でもなお、従来のマルクス主義の理想先行型の理論構築の限界を踏まえたうえで、変動する「現実」に介入できるしなやかな「理論」への道が模索されている。コジェーヴ、ロールズ、ハーバマス、ヌスバウム等の試みを参照しながら、ポスト・マルクス主義的な「理論と現実」の関係を考える。
第1章 「労働」という視点からの「理論/現実」
第2章 「歴史の終わり」と「グローバリゼーション」―コジェーヴ『法の現象学』を読む
第3章 M・ヌスバウム『女性と人間関係』に見る―女性のポジショナリテイの視点―A・セン「ポジショナルな客観性」概念をてがかりに
第4章 民主主義を巡る理論と現実―討議的民主主義へのプラグマティズムのアプローチ
第5章 グローバル化とシティズンシップ
第6章 「承認」を求める行為と場―“レズビアン・アイデンティティ”と存在証明をめぐって
第7章 水俣病をめぐる現実―水俣病と“いのち”への志向性
第8章 憲法の時間性と無時間性
第9章 NHK改革論
第10章 群れ、スマート・モブズ、分散する公共圏―それは社会的・政治的組織化としての運動のモデルか?