- かたり
-
物語の文法
ちくま学芸文庫 サ24ー1
- 価格
- 1,045円(本体950円+税)
- 発行年月
- 2008年02月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784480091338
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[BOOKデータベースより]
「歴史学は客観主義、実証主義の過度の呪縛から逃れ、小説の手法を用いながら、具体的な効果を現さなければならない」。この折口信夫の論を受け著者は、虚構―実録の双方根底に“かたり”という共通の基盤を見出した。歴史を伝える上で「(過去を)はなす」のか「かたる」のか、それら馴染み深い言葉の用法を比較しながら、物語を提示する「言語」の位相を考察。その帰結で科学の理論と、物語・詩との間に著しい類似点があることが披露される。カント研究第一人者でありながら、哲学の枠を超え、和洋の垣根なく、領域横断的な発想をもつ著者ならではの縦横無尽な論究。
第1章 “かたり”の基底(詩と歴史;人文科学としての“かたり”;〈かたり〉の回路)
第2章 “かたり”の位相(言語行為としての“かたり”;“かたり”と“はなし”;垂直の言語行為・水平の言語行為;〈かたり〉と〈ふり〉;〈かたり〉の位相)
第3章 “かたり”の時間―いまはむかし(“むかし”と“いにしへ”;“かたり”の時制―H.ヴァインリヒに即して;浮き彫り付与とアオリスト;発話の方向;時制の移行・時制の転移)
第4章 “かたり”と“うた”と人称と(ヤーコブソンの二軸理論;言語の詩的機能と人称の転移;時間の詩的転移としての〈かたり〉)
第5章 “かたり”と世界―time immemorial(時間とのたわむれ・時間の可逆性;詩と科学そしてアオリスト)