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[BOOKデータベースより]
パリを根拠地に長期にわたって現代史の流れを凝視し続け、ベルリンの壁の崩壊やソ連体制の瓦解、民族主義の復活等を事前に正確に予見した、著者のエッセンスともいうべき同時代への証言録。2006年に惜しまれて亡くなった国際的ジャーナリストが、もっとも知力充実していた時期の最良の仕事と自負し、密かに筐底に残していた、単行本未収録の読みごたえある遺作。本書は、20世紀末の歴史資料としてのみならず、ジャーナリズムとは何かを考える上でも貴重な時代の記録である。
1 一九八四‐八八年 忘れがたい対話(秘境クレムリン―ヴォスレンスキー教授は語る;モスクワ寸描)
2 一九八九年 東ヨーロッパの激動からベルリンの壁の崩壊へ(ハンガリー―改革の旗手;正気の時代―パリ頂上会談;東欧に吹く風;万世一党神話の崩壊;東欧の崩壊―ポーランド;ベルリンの壁落つ;ヤルタからマルタへ;クレムリンとヴァチカン;マルタから何処へ?;崩れた生き残り戦術;ヨーロッパ十九八九年)
3 一九九〇年 東ヨーロッパの市民革命(東ヨーロッパ市民革命―これまでこれから;ブルガリア―民主化への陣痛;東ベルリンの春;レーニンとゴルバチョフ;ドイツ元年;誰が革命を仕掛けたか?;仮面の群れのなかの素顔)
4 一九九一年 湾岸戦争からソ連の崩壊へ(湾岸戦争の前夜;中東混迷;中東展望台;ソ連からロシアへ―クーデター、ゴルバチョフ退場、ソ連帝国の分解と終焉;民族現象の噴火;マトリョーシカ)
5 落穂ひろい(複雑怪奇五十年;スターリンと千島領有;ジェレフ・ブルガリア大統領との会見;ヨーロッパ社会主義は燃え尽きたか?)