- 〈個〉からはじめる生命論
-
- 価格
- 1,067円(本体970円+税)
- 発行年月
- 2007年09月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784140910948
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 生命倫理学
-
価格:6,160円(本体5,600円+税)
【2018年06月発売】
- 現代倫理学入門
-
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【1997年02月発売】
- 加藤尚武著作集 第6巻
-
価格:6,380円(本体5,800円+税)
【2018年05月発売】
[BOOKデータベースより]
選択的中絶や尊厳死など、生の輪郭が揺らぐ中、生命倫理という知/権力は「生命」の範囲を線引きしてきた。本書は抽象化された従来の生命論を超えて、「誰々が生きている」という人称性を伴った事実にこそ生の真髄があると説く。障害者が自己の出生を否定するロングフル・ライフ訴訟や、中絶・脳死問題を題材に、倫理的配慮の対象は誰かを見定め、個を起点に、他者との関係性の中で生きる人間像を描き直す。倫理学の新たな一歩を築く画期的論考。
序章 「生命」を問い直す(「かけがえのない生」が揺らぐ時;反・生命の倫理学に向けて)
[日販商品データベースより]第1章 胎児や脳死者は人と呼べるのか―生命倫理のリミット(「生命」とは何か;胎児とは“誰”のことか;脳死者と胎児の差異)
第2章 「生まれない方がよかった」という思想―ロングフル・ライフ訴訟をめぐって(ロングフル・ライフ訴訟とは何か;ロングフル・ライフ訴訟の実例;「生きるに値しない人」は存在するか;「生命」の至上価値を疑う)
第3章 私という存在をめぐる不安(存在の「意味」をめぐる不安;存在の「根拠」をめぐる不安;存在の「事実」をめぐる不安;〈非在者の驕り〉を批判する)
第4章 「生命」から「新しい人」の方へ(人間はいつから「生命」になったのか;「誕生」の哲学・序説)
生命の線引き論争に終止符を打つ。従来の生命倫理が提示する「生命」観を根本から捉え直し、個を起点にし、周囲の関係性の中で生きる新しい「人間」観を打ち出す。倫理学の新たな一歩を築く画期的論考。