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[BOOKデータベースより]
漱石の『こころ』は日本近代文学の最高到達点か?否。こころ=人間の内面の貧しさを露わにする記念碑にほかならぬ。一方、人間の内面という狭小世界には目もくれず独自の小宇宙を作りだした鏡花、谷崎、乱歩、足穂、久作、三島、澁澤…。「反近代」という視点で「近代文学」の読み直しを迫り、既存の「文学史」にアンチテーゼを掲げる骨太文芸評論。
第1章 夏目漱石―敗北する内面
第2章 泉鏡花―内面を拒む神秘神学
第3章 谷崎潤一郎―思想なきからくり芝居
第4章 江戸川乱歩―人外境への郷愁
第5章 稲垣足穂―人間的時間からの脱却
第6章 夢野久作―自我なき迷宮の構造
第7章 三島由紀夫―“外”をめざす肉体
第8章 澁澤龍彦―観念から物質へ
第9章 山田風太郎―歴史の遠近法の破砕
第10章 村上龍―反=人間の想像的経験
第11章 筒井康隆―消滅する人間、消滅する言葉