近代科学の源流

中公文庫　い１０４ー１

中央公論新社
伊東俊太郎　

• 価格: 1,100円（本体1,000円＋税）
• 発行年月: 2007年09月
• 判型: 文庫
• ISBN: 9784122049161

内容情報

[BOOKデータベースより]

近代西欧科学は一七世紀に突如生まれたものではなく、さまざまな面でそれ以前の中世に深く根を下ろしていた。本書では、ラテン世界とアラビア世界に亘り四〜一四世紀の忘れられた千年の中世科学の空隙を解明する。科学史の碩学が史実を巨視・微視的に捉え、多くの重要文献からアプローチした名著。図版多数収録。

西欧科学の源流としての中世―その意義と研究状況
ギリシア科学の遺産
中世ラテン科学の発端１―キリスト教教父の自然観
中世ラテン科学の発端２―プラトニズムの伝統と編纂家の科学
ビザンツの科学
アラビア科学の発祥
アラビア科学の開花１―数学・天文学・物理学
アラビア科学の開花２―錬金術と医学
十二世紀ルネサンス
西欧ラテン科学の興隆―ヨルダヌスとグロステスト
西欧ラテン科学の発展―ガリレオの先駆者たち
中世科学と「科学革命」―その連続と断絶