新音楽の哲学

Ｐｈｉｌｏｓｏｐｈｉｅ　ｄｅｒ　ｎｅｕｅｎ　Ｍｕｓｉｋ．

平凡社
テーオドール・ヴィーゼングルント・アドルノ　竜村あや子　

• 価格: 3,520円（本体3,200円＋税）
• 発行年月: 2007年07月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784582702675

内容情報

[BOOKデータベースより]

この世界のあらゆる暗闇と罪を、新音楽は自らに引き受けた。新音楽の幸せのすべては、不幸を認識することにあり、新音楽の美のすべては、美の仮象を断念することにある。個人であれ集団であれ、新音楽と関わりをもちたいと思う者はいない。その音楽は、耳に届くことなく、こだますることもなく、やがて消えてゆく。“新音楽”は、破局の時代に対する批判たりうるか。待望の新訳決定版。

序論（題材の選択について；新しい妥協主義；虚偽的音楽意識　ほか）
シェーンベルクと進歩（作品の動揺；素材の傾向；仮象と遊戯に対するシェーンベルクの批判　ほか）
ストラヴィンスキーと復古（真正さ；意図の喪失と犠牲；根源現象としての手回しオルガン　ほか）

[日販商品データベースより]

新音楽は破局時代に対する批判たりえるか。シェーンベルクとストラヴィンスキーを対比し、芸術における近代音楽の新たな可能性と危機について論じる現代芸術論の白眉。アドルノの音楽哲学を完全新訳、邦訳決定版。