年刊ワーグナー・フォーラム ２００７

東海大学出版部
日本ワーグナー協会　

• 価格: 3,190円（本体2,900円＋税）
• 発行年月: 2007年07月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784486017530

内容情報

[BOOKデータベースより]

作曲家リヒャルト・ワーグナーが打ち立てた綜合芸術の理念は、人間存在の神話的基底を深々と抉り出す楽劇“ニーベルングの指環”をはじめとする気宇壮大な作品群に結実し、世界中の音楽ファンを魅了し続けています。その音楽を介した詩作と思索の結晶は数千年におよぶヨーロッパ文化の集大成であると同時に、「未来」を先取りする革命的なアヴァンギャルド宣言であり、それゆえにこそ歴史を動かす魔性の力を発揮し、激動の２０世紀を映し出す鏡ともなりました。混迷の内に見失われたアルカディアを求めながら、なお光明の見い出せぬ今日、ワーグナーという世界史的事件には人類のユートピアを考え抜く貴重なヒントが盛り込まれているのではないか…そんな思いをこめて、最先端の研究成果と内外の最新情報を満載した『年刊ワーグナー・フォーラム』をお届けいたします。

連載（リヒャルト・ワーグナー『鳶色の本』抄訳（四）；Ｗ・シャーデヴァルト「リヒャルト・ワーグナーとギリシア人」―海外研究論文選（五）；ワーグナー演出の地層（五）―『ニーゲルングの指環』（２））
特集　はるかな国へ―地中海へのまなざし（未来に埋めこまれた過去―ワーグナーとゼンパーの夢見たギリシアをめぐる一試論；ヴェネツィアの向こう側―ワーグナーとその周辺；光と闇の聖体変化―ワーグナーとカルデロンの「世界劇場」）
エッセイ　ザックス役に魅せられて
上演批評（ティーレマンの『指環』？―ブレヒトの呪縛を超えて‐バイロイト音楽祭報告二〇〇六；鼎談　ゲルギエフ『リング』徹底解剖―国内ワーグナー上演二〇〇六；海外ワーグナー上演二〇〇六）
書評（国内ワーグナー文献二〇〇六―ワーグナー守護の女王；海外ワーグナー文献二〇〇六）

[日販商品データベースより]

ワーグナーに関する最先端の研究成果と、内外の最新情報を満載した年刊論文集・最新版。特集は「はるかな国へ〜地中海へのまなざし」。「リヒャルト・ワーグナー「鳶色の本」抄訳」などの連載も収録。