- 「いま」を読む
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消費至上主義の帰趨
心の危機と臨床の知 9
- 価格
- 2,750円(本体2,500円+税)
- 発行年月
- 2007年02月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784409340332
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[BOOKデータベースより]
戦後日本の学歴社会、効率主義は結局私たちになにをもたらしたのか。消費文化とは、必ずしも豊かさ、幸福感だけに結びつくものではなく、消尽や破壊の欲望とも結びついたものである。いま、私たちはこうして消費活動の中にただとりこまれていくしかないのだろうか。こうした消費プロセスに対して、芸術をはじめとする「創造」活動のなかに抵抗線を探ることは可能であろうか?気鋭の美学研究者、建築評論家、心理療法家、精神科医などが領域をこえて自由に論じ合う。
第1部 見すえる(消費とカタストロフィ;市場競争原理と臨床心理学;タナトスの股肱―現代日本における超自我のはたらきについて)
[日販商品データベースより]第2部 生きる(アーティスト・イン・レジデンスが示すもの―資本中心主義とアート;青少年支援のベースステーション―「自己/他者」「決定」「責任」をキーワードに;統合失調症の人のささやかな消費;応用芸術学としての美術企画―「岐阜おおがきビエンナーレ2006」を回顧して)
第3部 たどる(「ポップ」で「キッチュ」で「クール」なアート?―消費文化とアートの一つのエピソードとして;ブランディング戦略とアイデンティティ―グローバリゼーションが日本にもたらしたもの;子どもの世話と生業・生活(いのちき)での夫婦役割のステレオタイプとその交換―戦前・戦後炭鉱労働者を例に;トラウマと「いま」―賠償と秘密の行方)
本書は、同じく心の危機と臨床の知のシリーズ第9巻にあたる。戦後の日本の学歴社会、効率主義は結局私たちになにをもたらしたのか。消費文化とは、必ずしも豊かさ、幸福感だけに結びつくものではなく、消尽や破壊の欲望とも結びついたものである。たとえば、教育現場では、その「効率主義」に子供たちが押しつぶされており心理療法の現場で表面化する事態は数多い。さらに本来消費主義とは無縁にみえるような、心理療法そのものまでがマクドナルドの商品のようになっている。私たちはただただこうした消費活動の中にとりこまれていくしかないのだろうか。こうした消費プロセスに対して、芸術をはじめとする「創造」活動のなかに抵抗線を探ることは可能であろうか?「市場競争主義と臨床心理学」「青少年支援のベースステーション」「トラウマと「いま」」「消費とカタストロフィ」など美学研究者、心理療法家、精神科医、建築評論家が領域をこえた立場から論じる。
執筆者 飯島洋一/大森与利子/笹岡敬/田中俊英/谷本尚子/西欣也/羽下大信/森茂起/山口直彦/吉岡洋/川田都樹子