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[BOOKデータベースより]
それまで「ただふるきことをしるしたまで」の書にすぎなかった『古事記』は、本居宣長によって「神典」の位置を得る。それは、日本の言説における「日本」という理念の始まりでもあった。宣長の自伝的著作や「物のあはれ」概念を展開する歌論・物語論、『古事記』の注釈的研究『古事記伝』などの言説を分析し、宣長がひたすら「古えの道の学び」へ向う軌跡を鮮やかに描き出す。国学の方向を決定づけ、近代以降の日本の言説を呪縛しつづける本居宣長の思想の核心とは何か。宣長についての最善の入門書にして、著者の到達点を示す宣長学の決定版。
第1講 宣長における自伝的なもの―宣長を読むことをめぐる序章
第2講 筐底に置かれた二つの歌論―宣長歌論の成立とその運命
第3講 物の哀れを知るより外なし―宣長「物の哀れ」物語論の成立
第4講 師真淵は遠くから現れた―真淵と宣長・違和する師弟
第5講 古えの真実のテキスト―宣長における『古事記』の選択
第6講 先ず「やまとことば」が存在した―「漢文のふり」から「古語のふり」へ
第7講 宣長の「神」と「神典」の言説―宣長古学の意味論的な転回
第8講 わが古えの道の学び―宣長における「古道学」の成立
第9講 天地に照り徹る日の大御神―伊勢人宣長と「神の道」
第10講 樹敬寺まで空送なり―宣長における死と安心