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[BOOKデータベースより]
4世期末、ローマ帝国が再び東西に分かれたあと、ゲルマン民族の中に取り残された西の都ラヴェンナから、ローマの灯は消えてしまった。だが、帝国は東の都コンスタンティノポリスで命脈を保ち、ゆるぎない繁栄を築いていた。本書は、6世紀、その威信にかけて西方世界を取り戻し、「我らの海」にまたがる古の栄華を蘇らせた大帝ユスティニアヌス1世とその皇妃にして共治帝テオドラの、愛と野望の物語である。
1 ボスポラス海峡の章―野望への道(皇帝の甥;運命;葛藤;誓い)
[日販商品データベースより]2 マルマラ海の章―傷ついた栄光(偽りの礼賛;冬の競馬場;反乱;逆転)
3 地中海の章―新たなる挑戦(聖ソフィア大聖堂再建;属州アフリカ;出陣;凱旋)
4 アドリア海の章―東西ローマ帝国再び(悲劇の女王;故地イタリア;激流;明暗)
5 「我らの海」の章―見果てぬ夢(報復;神よ!;黄昏の時;さらば最後の皇帝)
貧農の子から東方のローマ帝国皇帝に上り詰め、失われた領土の回復に情熱を燃やした大帝ユスティニアヌス1世と、場末の女優から皇妃となった絶世の美女テオドラの、激動の時代を駆け抜けた波瀾の生涯を綴った書。