- 狼なんかこわくない 改版
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- 価格
- 838円(本体762円+税)
- 発行年月
- 2006年10月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784122047587
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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Katsuei
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価値観の多様化を予言
この本が私が生まれた1960年代に書かれた物なのかと思うと驚きを感じる。
今の若者が正に、溢れんばかりの情報の中に、自分の価値観を見出す事もできず、情報の取捨選択もまま成らない状態になるのではなかろうか?
そして日本の教育制度の中で、庄司薫よろしく如何に自分が被害者であるかを強調したり、自分が加害者であることを隠そうとしている。
高度成長期には、まず個人のお小遣いが増え、それに伴って日本経済が繁栄すると言った論法も、まるでアベノミクスが法人税の軽減策によって個人所得を増やし経済を発展させようとしている事に酷似しているようにも思える。ただ違う天は、その個人消費を消費税と言う形で国庫に吸い上げようとしている事であろう。
で、結局どうすれば狼は怖くないのか?詰まる所私には分からなかったのだが……
[BOOKデータベースより]
豊かな社会の情報洪水のなかで、若者はいつまでも大人になれない。成熟を困難にする現代の青春のまっただなかで、純粋さと誠実さを求め、あくまでも「他者肯定」を夢見て闘おうとする若者のための、永遠の指南の書。
1 三つの序文(ぼくが「序説」の好きなわけ;十年間何をしていたか;一つの戦闘報告として)
2 若さという名の狼について(春休み;蝶をちぎった男の話;若者の「やさしさ」に気をつけろ ほか)
3 十年ののち(再び「春休み」に;ゲリラの兵士めざして;赤頭巾ちゃん気をつけて ほか)