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[BOOKデータベースより]
イトゥリの森でわたしはムブティに教えられた。生と死はつながっており、自分は他者であり他者は自分であり、「食べること」とは死の累積を享受することなのだと。有限な森の恵みを、蕩尽しないように狩り、採集する生活。平等な分配システム。自己の生命が他の生きものの死によって育まれることへの畏敬の念。グローバリゼーションをしなやかに生き抜く独特の世界観。狩猟採集民の暮らしは、現代日本に生きるわたしたちに多くの示唆を与えてくれる。コンゴ熱帯雨林地域の少数民と暮した日本人社会派フォトジャーナリストが人間の基本的な生活システムの中に地球環境への根源的眼差しを発見する。「森の民」から「文明人」へのメッセージ。
1 プロローグ―紛争が勃発したコンゴへ
[日販商品データベースより]2 再会
3 なぜ、ピグミーなのか
4 コンゴ民主共和国
5 イトゥリの森へ
6 カドド
7 狩猟と採集
8 森の生活
9 共存への道
10 同時代に生きる
森を守ると人間は森に守られるんですよ。かつては日本もそうでしたが…。
森の民の知恵に学ぶ「持続可能な地球」への鍵
本書の主人公であるムブティ・ピグミーは、アフリカ・コンゴ民主共和国東北部に広がる熱帯雨林、イトゥリの森に住む狩猟採集民である。かれらは深い森の中に生息する動物を狩り、植物を採集しながら暮らしている。筆者はかれらと延べ五か月間にわたって起居を共にしながら、かれらの暮らしと文化を通して「人間と環境」について考えた。ムブティの暮らしを見つめることによって、生命というものの本質や、現代社会の巨大な課題となっている「地球環境」のことが見えてくるのではないか、と考えたのである。
狩猟採集という生き方は、農業によって支えられたわれわれの生き方とは根本的に異なっている。われわれの社会が農業による食糧の増産によって人口を増やし、自然を制御することで都市という文明を発達させたのに対し、狩猟採集は有限な生物資源を一方的に奪取する暮らしだから、人間は周囲の環境の一部となることが要求される。ムブティの暮らしを通じてこの二つの生業の差異を考えてみることが、出口の見えない現代の環境問題を解く一つの鍵になるのではないかと思う。
あらゆる生命が循環するイトゥリの森で、ムブティはさまざまな優れたシステムを機能させながら自然環境と一体化して暮らしている。しかし、かれらももはや森の閉じられた生態系の中だけで充足して暮らすことはできなくなっている。
イトゥリの森は1998年以降、現在もコンゴ内戦の真っ只中にあり、ムブティの暮らしは脅かされ続けている上、グローバリゼーションの波も森に及びつつある。本書では、必要に応じて現代コンゴ事情と絡めながら「現代に生きるムブティ」の姿を記録し、そこから「人間と環境」を考察したものである。