神戸大学院生リンチ殺人事件

警察はなぜ凶行を止めなかったのか

草思社
黒木昭雄　

• 価格: 1,760円（本体1,600円＋税）
• 発行年月: 2006年09月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784794215284

内容情報

[BOOKデータベースより]

２００２年３月４日未明、神戸市西区の団地敷地内で、当時２７歳の神戸商船大学院生が、まったくの言いがかりから暴力団員たちに暴行を受け拉致される。通報で現場に駆けつけた警察官たちは、なぜか被害者を捜索せず、暴力団員に言われるがままに引き上げていく。その後延々と続いた凄惨な暴行の果てに、被害者は生命を絶たれたのだった。明らかな異状を目の前にしながら、警察はなぜ何もしなかったのか。納得できない被害者の母親は、やがて警察の責任を求めて国家賠償請求訴訟を起こした。そして２００６年１月、最高裁によって警察の非が全面的に認められる。警察を相手取る国賠訴訟は決して勝てないと言われてきたが、それを覆す初めての画期的な判断だった。本書は元警察官の視点で事件を克明に検証し、その全容を明らかにするものである。

第１部　事件（電話；母と子；凶行）
第２部　警察（疑惑；警察の罪）
第３部　裁判（国家賠償訴訟；勝てない裁判）

[日販商品データベースより]

通報で駆けつけた警察は、ヤクザたちの暴行現場で何もしなかった。理不尽なその行動の謎を元警察官ジャーナリストが解く。国賠裁判で警察の非を全面的に認める初めての判決が下された、衝撃的な事件の全容。