- FINE DAYS
-
恋愛小説
祥伝社文庫 ほ2ー1
- 価格
- 702円(本体638円+税)
- 発行年月
- 2006年07月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784396332976
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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瑞
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期待を裏切らない感動もの
恋愛を描いていながら甘ったるくなく、なんともいえない余韻が残ります。表題作の【FINE DAYS】が冒頭にあって、この仕掛で一気に心をつかまれました。エンディングまである意味淡々とクールに景色が進んでいくのですけれど、最後の最後にもう一度前の文章を全て読み返したくなるような一言が…ぜひ注意して読んでみてください。
個人的には本多さんが書く女の人(クールな人)がとても好きです。世の中を斜に構えて見ているようで、実は情に厚かったりすごくナイーヴな悩みを持っていたり。しかも男にいじこじしない潔さと媚びなさを持っているけど美人。多分男に生まれてたらこういうタイプに惚れたりするんだろうなぁと思いながら読んでいます。彼女たちは時として大きな事件に巻き込まれたり大きな事件を起こしたりと、大変な目にあったりもするわけですが、それでも私を惹きつけてやみません。
幻想的な空気とどことなく漂うけだるさ。でも空気は透明でなんだかいつも空は爽快に晴れ渡っている気がする…そんな小説です。その場の中で主人公達が抱えている切ないほど一生懸命な想いが読み手にくっきりと届いてきました。心地よい読後感にしばらく浸れそうです。
[BOOKデータベースより]
死の床にある父親から、僕は三十五年前に別れた元恋人を捜すように頼まれた。手がかりは若かりし頃の彼女の画。僕は大学に通う傍ら、彼らが一緒に住んでいたアパートへ向かった。だが、そこにいたのは画と同じ美しい彼女と、若き日の父だった…(「イエスタデイズ」より)。異例のロングセラーとなり、新世代の圧倒的共感を呼んだ著者初の恋愛小説、待望の文庫化。