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[BOOKデータベースより]
チコはいつもひとりぼっちでした。生まれつき目がよく見えなかったせいもあります。いや、ほんとはよく見えないのではなくて、ふつうとは見え方がちがうだけなのに、人から笑われたり、からかわれたりするのでした。もともと見ることは好きでしたが、風景が二重に見えたり、ぼんやりとかすんで見えたりしていました。自分はどうもほかの人とはちがうらしい、と気がついたとき、チコはすこし悲しい思いをしました。でも、あるときすてきなプレゼントをもらってからは、見ることがいっそう好きになったのです。小さな望遠鏡。これをのぞけば世界はひとつになり、遠いものもくっきりと大きく見えます。チコはそれを知って以来、望遠鏡を片時もはなさない少女になりました。見ることが大好き。―望遠鏡で遠くを見て、目で旅をする!くっきりと間近に感じられる不思議な世界のほうへ、チコは毎日のように出かけていきました。
[日販商品データベースより]ひとりぼっちの女の子チコが、大好きな望遠鏡で見つけたひとつの扉。その向こうには…。望遠鏡の焦点を合わせて訪れるシュルレアリスムの世界。巖谷國士氏と「ねずみくん」の作者が紡ぎ出す不思議な物語。