[BOOKデータベースより]
草原をわたる風を感じたのは満天の星空に思いを馳せたのは夢を見たのはいつだったか人は現実だけでは生きられないのに。伊藤君は冬の間木炭焼きを生業としている。仕事は山から木を伐り出して木炭にすること夢の中に現れた樹霊たちのささやきは、木を伐らないことを訴えて、山によって生かされている主人公の心を揺らす。伐った木は大事に使ってくれよそれが種山ヶ原の木の願い。生きているのは人間だけではない。
[日販商品データベースより]宮沢賢治の戯曲「種山ケ原の夜」を絵本で楽しめるように翻案。80年の時を超える賢治の知られざる傑作を、スタジオジブリの美術監督を務める男鹿和雄が柔らかなタッチで現代に甦らせる。
山から木を伐りだして炭にする仕事をする伊藤君。
この伊藤君が草刈りを前にいつしか眠りにつき、不思議な夢を見ます。
夢の中で出てくる木々の樹霊たちと伊藤君とのやりとりが面白いです。
なかでも草刈りをしたかどうかよく覚えていない伊藤君を、からかう樹霊たちがとても愉快。
それはまるで小学生のようです。
しつこくからかわれて怒った伊藤君に、ちょっとしゅんとするものの、またそれをネタにからかう様子は、昔よくみたなぁと懐かしくもなります。
そんなユーモアもある樹霊たちですが、伊藤君に伝えたい思いはとても切実なことでした。
木を伐らないでほしい。
伐ったとしても大事に使ってほしい。
木も生きているんですよね。木の命を大事に使うことの大切さを改めて感じました。(こりえ♪さん 30代・神奈川県 女の子2歳)
【情報提供・絵本ナビ】