[BOOKデータベースより]
ジョー、ペリーヌ、セーラ、アン、ジュディ、いつの時代も女の子は懸命に生きていた。若草物語、家なき娘、小公女、赤毛のアン、あしながおじさん…世界中の少女たちに100年以上読みつがれてきた“少女小説”を今、歴史のなかにおきなおすと、未知の物語が見えてくる!!あの頃夢中になった物語に隠された真実とは?“少女小説”の系譜をたどりなおす、新たな試み。
第1章 若草物語
第2章 家なき娘
第3章 小公女
第4章 赤毛のアン
第5章 あしながおじさん
終章 エンド・オブ・イノセンス―第一次大戦と少女小説
若草物語、家なき娘、小公女、赤毛のアン、あしながおじさん…。あの頃夢中になった物語に隠された真実とは。世界中の少女たちに100年以上読み継がれてきた「少女小説」の系譜を辿り直す、新たな試み。
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『家なき娘』の上巻を読みたいと思い、図書館で検索をかけていたら出てきた本です。
副題が「ペリーヌはなぜ英語が話せたか」が副題だからです。
もし、私が児童文学の研究をしていたら、調べて書きたかった分野だなあと思いました。
息子に読み聞かせをするようになってから、『小公子』『小公女』『家なき娘(下)』の完訳を読み直してみました。
子どもの頃に読んだ抄訳と印象の違うものや、テレビアニメで見たヒロインとのギャップなど、不思議に思うところがあったのですが、
この本を読んでその不思議が何となくわかってきました。
折しも『ジブリの本棚』という宮崎駿さんのテレビ番組の録画を見て、海外の原作のものを日本の子どもたちに見せるために変えたことなどをお聞きして、ああだからと腑に落ちることがありました。
『小公女』のセーラも『家なき娘』のペリーヌも完訳版の自己主張が強かったりしたたであったりするヒロインではおそらく、日本の風土になじまなかっただろうなあと。
私は『赤毛のアン』から発展して偕成社の少女名作シリーズものや、角川書店で出ていた少女小説のシリーズもほぼ読みましたので、
川端さんかせ書かれる個所にうんうんとうなづきながら、私もこんなことを研究して書いてみたかったと、とても親近感がわく本でした。
今でも子どもの頃に読んだ少女小説の記憶があって、好きな方にはお薦めしたい本でした。(はなびやさん 40代・愛知県 男の子8歳)
【情報提供・絵本ナビ】